One's Shot

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【ディズニーシー】1つのショーが終わったお話

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2019年3月31日、日曜日。

ロストリバーデルタのハンガーステージで公演されてきた「アウト・オブ・シャドウランド」が、約2年半という短い期間でその幕を閉じました。

 

奇しくも、年パス制限日(2019/3/28~3/31)が設定されてしまった期間での最終公演。

同年3/18(月)からは抽選(初回のみ全自由席)ルールに切り替わりましたが、実際に抽選を実施したのは最終日とその他数日だけ。

 

近年のTDRショー終演日は最終回(以下、ラス回)を狙って開園と同時に自由席を確保せんがために大混乱が起きるのですが、今回のアウト・オブ・シャドウランドでは前日の3/30(土)すらも抽選はありませんでした。

 

このことからも「伝説に残った」系の釣りタイトルの記事やSNSがかすらないほど静かに終わりを迎えたわけですが、『混雑すればいいショーだった』などとは微塵も思わないので平和に最終公演を迎られて、いちファンとしては安堵しています。

 

 

先に断っておきますが、このアウト・オブ・シャドウランドについて「見たことがない」方にとって全く内容が伝わらない・わからない記事となってしまいそうなのでご容赦ください(;^ω^)

 

 

ただのプロジェクションマッピングショーではない!

同ショーの公開当時、多くの方が目を引いたのは「最新技術を駆使した○○!!」的なプロジェクションマッピングの宣伝。

 

出演者による生歌のミュージカルエンターテイメントではあったものの、ストーリーがマッピングによる映像とともに進んでいくためアドリブ性も少ない印象でした。

 (いつだったか、メイがランタンを外せずそのまま途中キャンセルなんてこともありましたね。。)

 

「所詮は映像だろう」というイメージが多くの方に付いてしまったのも否めません。

 

加えて、前ショーの「ミスティックリズム」が10年以上のロングランとクオリティで比較せざるを得ない状況も分かります。

(事実、自分も初めて鑑賞するまではそうでした。どうせプロマでしょ?的な。すみません……)

 

TDS開園と共に歩んできたハンガーステージの前作「ミスティックリズム」では、大掛かりな舞台装置に光の演出と生演奏、さらに屈強な筋肉美のダンサーさんによる力強い演舞が「大人向け!!」という確固としたイメージを作り上げてきました。

 

対して「アウト・オブ・シャドウランド」は、生歌だけど生の楽器演奏はないし、目を引く舞台装置としてはロープによる空中演出くらい。

 

「ミッキーなどのキャラクターが出演しない」という伝統は残しているものの、「キャラクターに頼らなければ大人向けなのか?」という話でもないですよね。

 

自分はこのショーを初めて鑑賞した時、涙が止まりませんでした。

 

その1番に思い浮かべたのは、、、

  

これぞ『冒険とイマジネーション』!

先に述べた「プロジェクションマッピング」は、単なるショーの味付け。演出のひとつです。

 

あくまでも主観なので感想は人それぞれですが、このショーが1番伝えたかったことって、プロジェクションマッピングではないですよね。

 

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドのプレスリリースでも、アウト・オブ・シャドウランドでは総工費20億円を投資したという気合いの入れよう。

 

の、割りに拍子抜けした部分も感じたのでは?

(前ショーの舞台装置撤去費用を差し引いても)

 

実はハンガーステージの照明設備はミスティックリズムの時代から年々進化を続けていたのですが、他のショーベースやダイヤモンドホースシュー、ブロードウェイミュージックシアターといった屋内施設とは全く異なる照明システムが使われています。

(機種名や型番云々はわかりません。さーせん。)

 

ハンガーステージはショー開始前であっても写真が撮れないのがとても残念。。。

 

客席側の天井に設置されている球体に覆われた照明機材や、舞台の上に吊り下げられた特殊LED照明機器など、これらは後継ショーの「ソング・オブ・ミラージュ」でも使われる可能性は十分にあるであろうと予想してます。

 

 

突き刺さるメッセージ性と感動の歌声

内気で成長過程にある主人公の少女「メイ」が、様々な困難(という名の妄想)を乗り越えて『本当の自分を探す』メッセージ性の高いストーリー。

(単に自分がヒューマンドラマ系に弱いだけなのも加味してこの先もお楽しみください)

 

誰しもが子供の頃から「自分に自信を持っている」人だったら、人生苦労なんてしません←

 

本当の自分って、気まぐれだし、嫌なことからは逃げ出したいし、好き勝手生きていたいし、困難なんて逃げだしたい。

 

 

余程のドエムか変人ではない限り、子供の頃から困難に立ち向かう勇気は持ち合わせていないと思います。

(好奇心と言う解釈もあります😅)

 

 

人生は選択の連続。

 

自分はこのショーを初めて見た時に、「将来子供が出来たら、絶対に見せてあげたい!!」と思いました。(叶わず)

 

「自分を信じる勇気」って、大人にだって難しいテーマだなーと思います。

 

 

セリフが多いショーなのでカメラ撮影NGだったのがとても良かった

これは一眼レフのブログをやっている身として完全にブーメランだと思ってますが(💧)、近年の一眼レフは比較的安価に購入することもできるようになった背景から、TDRでも一眼レフを構えるゲストがとにかく増えました。

 

日本人ゲストだけでなく、外国人観光客もとにかくみんな一眼レフ!

 

 

ミスティックリズムでは迫力の生演奏が目立つ構成でもありましたが、アウト・オブ・シャドウランドでは静かで雰囲気重視のシーンも多く、メリハリのあるショーでした。

 

ビデオカメラでは液晶モニターが後方ゲストの迷惑にもなり、一眼レフのシャッター音も1人2人ならともかく大勢となるとかなり雰囲気を壊してしまいます。

 

スニーク(正式公開前の公開リハ)では撮影可能でしたが、結果として全ての撮影がNGとなった事はとても良かったと思います。

 

(※ラス日ラス回でも撮影するゲストは見当たりませんでした。)

 

 

人気がなかったから短命だったのか?

ここまで書いておいて話を戻しますが、アウト・オブ・シャドウランドの人気は(どちらかと言えば)かなりマニアックなオタク向け。

では、他のショーに比べてここまで早いスパンでレギュラーショーが切り替わる理由とはなんでしょうか?

 

 

個人的にはここ最近の「キャラクター需要」の高まりとゲストの声を、オリエンタルランドウォルト・ディズニー本社が汲み取った結果だと思っています。

 

特に2年半というショートスパンはアウト・オブ・シャドウランドの開始当初から見込まれていたか、もしかしたらTDR35thの開幕と同時に新ショーへ切り替えていたかも知れません。

(※個人の意見であり、単なる妄想です)

 

 

単純に「人気が出なかったから」という理由で終演したと思いたくないのもありますが。。笑

 

(終演が発表された後、パークが混雑する週末でも空席の目立つ状況は続いていましたので。。)

 

 

 

大人向けのショーって、そもそもどういう定義?

一瞬だけディズニーから離れますが、単語として「キャラクターショー」と聞くと、いわゆる遊園地等の戦隊モノからご当地キャラや総合スーパー等のミニショーを連想する方も多くいると思います。

 

 

対して、東京ディズニーリゾートにおけるキャラショーはとにかく世界レベルでクオリティの高さを誇っています。

 

ビッグバンドビートのようにキャラクターが出演していても大人向けなショー構成があったり、マイフレンドダッフィーのように子供向けにも対応出来るのがディズニーの魅力だと感じています。

 

 

東京ディズニーシーが開園して今年で(あと半年で)18年目を迎えようとしていますが、当初のメインターゲットである「大人向け」のコンテンツを、幅広い年齢層が楽しめるようアトラクションにもキャラクター要素を多く取り入れてきています。

(トイストーリーマニア!や、ジャスミンのフライングカーペット、ニモ&フレンズ・シーライダー等も)

 

 

これは仮説ですが、当初ディズニーシーに大人の魅力を感じて通っていたどの世代にも、子供や、孫が産まれていておかしくない状況に来ていると思います。

(変化しているのはパーク側だけではなく、常にゲスト側なのかな、とも。)

 

家族が共通して楽しめるエンターテイメントって、そうそうないよなーと感じつつ。

 

完全に素人意見ばかりで主観満載ですが、不器用ながら思いの丈をブログにさせて頂きました。

 

 

アウト・オブ・シャドウラン

 

間違いなく大人向けの、冒険とイマジネーションを存分に体感することの出来るとてもいいショーでした

 

ありがとう。